消防本部 恩塚

取り組み内容
行方不明者の搜索活動において、情報を共有することは非常に重要です。
行方不明者の搜索は100人以上の規模で行われることもあります。
また、消防以外に警察、消防団、他消防本部と合同で行われるため、指揮本部ではその搜索状況を正確に把握し、捜索範囲の決定をする必要があります。
従来の方法では、指揮本部に戻ったあとに捜索活動における情報を口頭で伝えていたため、タイムラグが発生していました。
また、道路であれば地図上で容易に報告できますが、山等ではおおまかな範囲の情報しか共有できていませんでした。
これらを解決し、少しでも早く行方不明者を発見できるよう、アプリの作成に取り組みました。
▼アプリ開発の概要
指揮本部で使用する地図を紙からデジタルへ
Google Apps Scriptで位置情報を自動的取得できるアプリを開発し、取得した情報をデータ連携させて、Googleマップ上で情報共有できるアプリをGoogle AppSheetで開発しました。
従来は捜索範囲に合わせ印刷した地図を張り合わせて使用していました。
Googleマップを使用することで、その手間と時間を無くす事ができました。
搜索状況の報告を口頭からリアルタイム送信へ
各捜索隊から送信された位置情報は、指揮本部に送られGoogleマップで確認できます。
リアルタイムに確認することで、捜索範囲を細かく調整することが可能です。
捜索隊が使用する位置情報送信アプリ
捜索隊が使用するアプリについて、不特定多数の関係者が使用することを前提に作成しています。
簡単に導入でき、誰でも使えるようにQRコードを読み込むだけで使用できるようにしました。

担当者のコメント
これまでにも消防本部では、LoGoフォームによる電子申請やAEDマップ、資機材管理などでDX化を進めて来ました。
今後は、積極的に現場活動にもDXを取り入れ、心技体に加え情報を武器とすることで、市民サービスの向上、消防力の向上を目指し、消防DXを推進していきます。