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教えてくろかん先輩〜わからないことは先輩に聞け〜

更新日:7 日前

情報デジタル推進課 和田




取り組み内容


業務中にちょっとした疑問が生じたとき、わざわざマニュアルを見るのは面倒ですよね?


それを解決してくれる庁内の業務マニュアルを学習したAIチャットボット(くろかん先輩)を開発しました。


くろかん先輩(くろかん君は中津市の公式ゆるキャラです)に庁内業務に関する質問をすると、回答と合わせて該当するマニュアルを提示してくれます。

先輩に同じことを何度も聞くと普通は怒られますが、くろかん先輩は何回でも優しく教えてくれます。


▼ アプリ開発の概要

  1. フロントエンド(ユーザインターフェース)

    Google Chat APIを採用

    くろかん君が喋っているようなものを作りたかったのでGoogle Chat APIを利用しました。

    中津市のGoogleWorkspaceのアカウントを持っていれば利用できます。


  2. バックエンド(AI部分)

    Google CloudのVertex AIを採用

    Google Cloud Strageに保存した、庁内マニュアル(情報セキュリティポリシー、支出事務取扱一覧、随意契約ガイドライン、契約事務マニュアル、会計事務マニュアル)をVertex AIが読み込み、質問に対して回答文を作成します。


  3. フロントエンドとバックエンドの連携

    Google Cloud Functionsを採用

    Python(プログラミング言語)で連携用APIを作成

    利用者からくろかん先輩(Google Chat)への質問を、Vertex AIに投げ、得た回答をくろかん先輩に返す橋渡しのような役割をします。


  4. 今後の展望

    Google Chatが全庁導入された際には職員に利用してもらいたいです。

    機能面では、回答の精度を上げるためのチューニングにも挑戦したいです。

    また、くろかん君のような喋り方をするように改造したいと思います。(喋り方は今回、時間をかけて挑戦しましたがうまくいきませんでした。)


▼ デジタル化による働き方の見直し

自分でマニュアルを読む手間を省くことができ、他の作業を行う時間が増えます。

画像のように、根拠となるファイルを提示するため確認もすぐに行えるので、回答が怪しい時もすぐに確認できます。

Googl Chatがフロントなので、UI(ユーザーインターフェース)的にも操作しやすいこともメリットです。




 

担当者のコメント


人間は、一度覚えたことでも時間がたつと忘れてしまうものです。

「あれ、前にマニュアルで読んだはずなのに、どうだったかな…」と結局マニュアルを再度確認したり、人に聞いたり…

そんな経験、誰しもがありますよね。


しかし、ChatGPTやGemini等の生成AIは色んなことを知っていても、中津市の庁内業務マニュアルまでは知りません。

そこで、生成AIに庁内業務マニュアルを読み込ませることで、生成AIを中津市仕様にカスタマイズしました。

くろかん君が質問に答えてくれることもポイントです。

今後、こういったAIチャットボットが業務効率化に寄与すれば嬉しいです。




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