情報デジタル推進課 和田
チャレンジした内容
マイナンバーカードによる情報連携、デジタル技術を活用した手続きのオンライン化、システム標準化やそれに伴うクラウドサービスの活用など、自治体を取り巻くデジタル環境は大きな変革期を迎えています。
一方で、サイバー攻撃や過失によるインシデントを防ぎ、重要な情報資産を守っていくためには、職員のセキュリティに関する意識や知識を今まで以上に高めていく必要があります。
こうした背景のもと、令和5年3月に総務省より自治体のセキュリティガイドライン見直しが行われたことも踏まえ、市職員に対するセキュリティ研修のアップデートに取り組みました。
【アップデートのポイント】
昨年実施し好評だったオンライン研修について、他自治体等で発生した最新のインシデントを取り込むなど設問を刷新
LGWAN環境で利用しているチャットを使い、設問の難易度を上げたレベルアップ版の研修プログラムを新たに実装
レベルアップ版については飽きずに研修できるよう、スタンプを多用したり点数に応じて称号を与えるといったゲーム性を付与
なお、デジタル関連の研修は、人事部門と情報部門の連携により、階層別・習熟度別に体系的に実施する体制としており、「セキュリティ研修」はすべての職員を対象にした基本研修として位置づけています。
チャレンジャーからの一言
オンラインセキュリティ研修は全職員を対象に毎年実施する研修のため、飽きやマンネリを防ぐ必要があります。そのため、最新のデジタル関連ニュースなどを参考に設問を大幅に更新することにしましたが、設問作成を効率化するため、ChatGPTを活用しました。
また、今回はじめて挑戦したLoGoチャットボットの開発では、動作環境の構築や回答者ごとの点数管理、設問管理のプログラミングに苦戦しましたが、ゲーム性を持たせるよう工夫した結果、複数回挑戦してくれる職員もいました。
研修の実効性を上げるには、「いかに興味を持ってもらうか」や「いかに自分事としてとらえることができるか」がポイントになると考えており、今後は、「実際のウイルス感染画面を表示させてどういった行動をとるか」といったようなより実践的な研修も作成していきたいです。
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