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消防署内での迅速な情報共有

更新日:1月18日

消防本部 小林



チャレンジした内容


どこの職場でも情報共有は大事ですが、とりわけ消防署においては、情報共有の迅速化・効率化は市民の命や財産を守ることに直結しているため、常に改善を模索しています。


従来は、指令システムや内部情報システムによるやりとりが中心で、例えば出動業務以外の事務連絡については署内の端末からしかやりとりができませんでした。

また、個人情報を含まない内容についてはパブリッククラウドのチャットサービスを一部使用していましたが、仕事とプライベートの区分ができないなどの課題がありました。


そこで、LGWAN環境とインターネット環境の双方で使用でき、セキュリティも確保できるビジネスチャット(LoGoチャット)を導入し、署内全員のスマートフォンで利用する実証実験を行いました。



チャレンジャーからの一言


消防の勤務体制上、メールではタイムラグが生じるため、チャットでの連絡はとても有効でした。

細かい連絡事項やPDFファイル、画像がスマホから簡単に共有できるため、当初の想定より多くの業務で活用しています。また、既読・未読が判別できるため、職員が不在の場合や緊急の連絡の際にも情報共有が格段にしやすくなった気がします。

​消防署内におけるLoGoチャットの利用シーン

  • ​係員や課内、班内、管理職内での業務連絡や情報共有

  • 緊急時連絡網(自然災害時に招集予定などを共有)

  • 救命士に関する連絡(実習や講習、資器材の情報など)

  • 水利調査などで撮影したスマホの写真をLGWANのPCに取り込む

  • 全職員への一斉連絡(行方不明者情報など)

  • 会議等の出欠確認

  • 出動時の通信指令室との情報共有

  • 市役所職員との訓練イベント等打ち合せ

  • ToDo機能を使った活動記録や署内の報告事案等 など

実証実験を行う中では、個人のスマートフォンに仕事のアプリを入れることに反対する方もいらっしゃいました。しかし、我々の仕事上、緊急の事態に対応すべきときに、全員がアプリを持っていないと意味がないため、利用時間やセキュリティ対策などのルールを設けることで解決しました。

署員に対するアンケートでも「継続的に使用したい」との意見が多数を占めており、業務の効率化にとても効果がありました。


新しいやり方を導入するにはいろいろと問題も出てきますが、まずは「やってみる」ことと、日々「改善していく」ことが重要だと感じています。



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