住所と緯度経度の違い
このGoogleマイマップは中津市のAEDの設置箇所のオープンデータを利用して作成したマップです。青と赤の2種類のピンが立っています。青いピンは「緯度経度」のデータでAEDの設置箇所を示したもの、赤いピンは「住所」でAEDの設置箇所を示したものです。2種類のピンは同じ場所に重なって表示されている場合もあれば、片方しか表示されていない場合や位置が微妙にずれている場合があります。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
Googleマイマップを作成する際に「緯度経度」で位置を指定すると、その「緯度経度」の地点にきっちり正確にピンが立ちます。これに対して「住所」で位置を指定すると、住所から緯度経度への変換手続きが実行され、その結果取得できた緯度経度にピンが立てられます。この「住所から緯度経度への変換手続き」において、正確な緯度経度が取得できなかったり、意図とは異なる緯度経度になる場合があるためです。
住所から緯度経度に変換できない
住所から緯度経度への変換手続きは万能ではありません。時には緯度経度への変換に失敗する場合もあります。
例えば、前出の中津市のオープンデータを利用して、住所によって位置を指定してGoogleマイマップを作成した場合、住所から緯度経度の取得がうまくいかず、9件のデータを地図上に描画することができませんでした。住所が間違っている場合や、住所から緯度経度への変換に使うデータに指定された住所が含まれていなかった場合など、原因は様々です。
住所では意図していない場所にピンが立つ
住所から緯度経度に変換した際のもう1つの問題は、地図の作者が意図しない場所にピンが立つ場合があることです。
住所は通常、ある面積を持った場所を示しています。その面上のどこを点として選択するのかは、変換手続きが勝手に判定します。例えば、公園のような広い面積を持つ対象においては、公園の中心、公園の入り口、公園の管理事務所などの緯度経度はそれぞれ異なります。公園の管理事務所にピンを立てたくても、住所から緯度経度への変換手続きが公園の中心の緯度経度を取得した場合、地図の作者の意図とは異なる場所にピンが立ってしまいます。
LoGoフォームで緯度経度を簡単に取得しよう
位置情報をもつデータを作成する際の強力な助っ人となるのがLoGoフォームの「位置情報
入力」の機能です。
LoGoフォームの位置情報入力を利用すると、地図上で好きな場所を選択するだけで、簡単に正確な緯度経度を取得することができます。例えば、中津中央公園の噴水の場所をピンポイントで選択して緯度経度を取得したり、駐車場や遊具、管理事務所などを地図上で選択して、緯度経度を取得したりできます。
DXはデータを作るところから始まります。正確な場所を地図に描くためには、「住所」だけでなく「緯度経度」も必要です。今後、市民の皆様から様々なデータを登録していただく際にも、LoGoフォームによる位置情報入力が増えていくと思います。正確で便利な地図を利用できるようにするために、緯度経度データの作成にぜひご協力をお願いします。