公表日別患者数から見える3つの山
中津市では2022年6月30日までに、延べ3992名の方が新型コロナウイルスに感染したと報告されています。大分県が公開している新型コロナウイルス患者属性情報を使用して、公表日別の患者数をグラフにしてみると、大きく3つの山があることがわかります。
第1波:2021年8月から2021年9月
第2波:2022年1月から2022年4月
第3波:2022年5月から2022年6月
全期間の年代別患者の割合を調べてみると、ワクチン接種が進んでいる高齢者の割合は大きく減少し、30代までが全体の67.4パーセントを占めています。スマホでグラフをタッチすると年代ごとの感染者数と割合を見ることができます。パソコンではグラフの上にカーソルを置いてください。
しかし年代別患者の割合は第1波と第3波では大きく異なっています。
第1波:2021年8月から2021年9月
第1波では、20代、30代が多く、全体の40パーセントを占めており、職業別では「会社員」が37パーセントと最も多くなっています。
第1波の感染者について、年代と職業でクロス集計をすると、20代、30代の会社員に感染者が多数発生していることを確認できます。
第2波:2022年1月から2022年4月
第2波では、20代、30代の感染者数の割合は減少し、10歳未満と10代が増えています。
第3波:2022年5月から2022年6月
第3波では、感染者の低年齢化傾向はさらに顕著となり、10歳未満が最も多く21.9パーセントを占めています。第1波と比べると、第3波では感染者数に10歳未満の占める割合が倍増しています。6月だけに限定すると、10歳未満の感染者の割合は22.6パーセントとさらに増加傾向にあります
乳幼児、児童への感染対策が大切
10歳未満に相当するのは「乳幼児」や「児童」です。これからは夏休みなどで旅行や外出する機会も増えると思います。一方で熱中症の危険も増してきます。「乳幼児」はもちろんのこと、低学年の「児童」だけでは、感染を防ぐことはなかなか難しい状況もあると思います。保護者だけでなく、周りの大人も、乳幼児や児童が感染しないよう、また熱中症で倒れたりしないよう、優しく声をかけてあげてください。